観劇・読書メモ 9平成22年8月2日から12月27日の実況です。項目ごとに、日付を遡る形で記載しています。ひとつ前の 平成23年3月8日~8月1日 の実況はこちら。 ひとつ後の 平成23年12月28日~平成24年5月13日 の実況はこちら。 観 劇: 【観劇マナー】 上演中、コンビニのビニール袋やノド飴の小袋のシャカシャカ音は、劇場じゅうに響きます。 ビニール袋は手元に置かず足元に。ノド飴は開演前に口に含む。これが大事なマナーです。 231211 嫉妬.混む!(しっとドットこむ) @ あうるすぽっと 作・演出: 中津留章仁 出演: 川島なお美、渡辺 哲、山田まりや、カゴシマジロー (「とんでもない女」に続いて、中津留作品は2作目。あざやかなドンデン返し、重いテーマをさわやかに締めくくるセンス。いいですねぇ。山田まりやさんのファンになりました。) 231210 リチャード・オブライエン's ロッキーホラーショー @ 神奈川藝術劇場 脚本・作詞・作曲: Richard O'Brien 出演: 古田新太、笹本玲奈、辛 源、ニーコ、ROLLY、藤木 孝 (Rocky Horror Show って、歴史ある文化世界だったんですね。そこに笹本玲奈さんが加わったんだ。神奈川藝術劇場は好印象。観劇後、中華街で萬珍楼の肉饅を買い、馬さんの店「龍仙」で牛南飯を食って帰宅。) 231129 わくわくワークショップ発表会 ぴりからナイト @ 足立区中央本町地域学習センター (ぼくの属する劇団 「ドラマランド七味とんがらし」 が4名の新顔と行った4回のワークショップのミニ発表会。「証城寺の狸囃子」 で踊り出て、「外郎売り」 をリレー読みし、中原中也の 「生ひ立ちの歌」 「幻影」 「砂漠」をグループパントマイムとともに朗読。) 231128 青年団第64回公演 サンパウロ市民 @ 吉祥寺シアター 作・演出: 平田オリザ (昭和14年のブラジル、サンパウロ。ソウル市民シリーズのいろんなエピソードが地名だけブラジルに変えてコラージュされていて、まるでタイムスリップしたような不思議な感覚をくれる。島田曜蔵さんの力士に再会できてよかったな。) 231127 ポーランドからの藝術攻勢 『ライロニア』 演劇と新アニメ作品とレクチャー @ シアターX(カイ) (期待を大幅に上回る演劇とアニメだった。Leszek Kolakowski の おとぎ話は現代社会への寓意に満ち、現実をなぞるなぞり方が不即不離の絶妙さ。脳の深いところに残って発酵する。脚本化したJan Zamojski さんの講演を、翻訳家の芝田文乃(あやの)さんが通訳。アニメ3本は、「ライロニア国を探して」 「マイオルの神はいかにして王座を失ったか」 「子供のおもちゃの話」。 演劇は女優2名、男優5名の Teatr Kana による8場からなるオムニバス。) 231121 青年団第64回公演 ソウル市民1939 恋愛二重奏 @ 吉祥寺シアター 作・演出: 平田オリザ (昭和14年の漢城。今回の変な人たちは、偽ヒトラーユーゲントの女性と日独青年友好同盟の青年。平田オリザさんのアフタートークあり。戯曲著作の2~3年前から通史にはじまりいろんな資料を読み込んで、書きながらさらに調べるのだそうだ。おもしろい材料は、探してないところからひょいと出てくる、と。そういうもんだね。) 231118 天守物語 @ 新国立劇場 中ホール 作: 泉 鏡花、演出: 白井 晃、出演: 篠井(ささい)英介、平岡祐太、奥村佳恵(かえ)、坂元健児、田根楽子(らくこ)、江波杏子(きょうこ) (泉鏡花がこの新鮮な戯曲を発表したのが大正6年、44歳のとき。時代をはるかに先んじた歴史妖怪物語なので演出が難しく、ようやく実現した昭和26年の初演は興行的には失敗。ついに昭和52年の玉三郎主演の日生劇場公演でようやく人気狂言になった。 みどころの多い、美しい舞台。ぼく的には、坂元健児さんの朱の盤坊の勢い、田根楽子さんの舌長姥の哀しいユーモアが好き。女の童(めのわらわ)3人組もかわいかったな。) 231117 青年団第64回公演 ソウル市民 @ 吉祥寺シアター 作・演出: 平田オリザ (明治42年の漢城。「ソウル市民」 シリーズの原点となった作品。不在の手品師の鞄を開けて転がりだすピンポン球。) 231114 青年団第64回公演 ソウル市民 昭和望郷編 @ 吉祥寺シアター 作・演出: 平田オリザ (昭和4年の京城。高文に通り総督府に勤める朝鮮人青年や、詐欺っぽい満蒙文化交流青年会、佯狂かもしれぬ篠崎家の長男と、ホンモノか偽か最後までわからぬ2人の看護婦…。道具立て豊かで飽きないが、後ろの客2人が騒音源で閉口。) 231107 青年団第64回公演 ソウル市民 1919 @ 吉祥寺シアター 作・演出: 平田オリザ (大正8年3月1日、3・1独立運動の日として知られるその日の京城在住の日本人家庭で能天気に時間がすぎてゆく。あぁ、こんな舞台もありうるのかと、とても新鮮だった。相撲取りが痛快。平田オリザ作品ははじめて。やられました。11/21 に平田オリザさんに聞いたところ、最後の東京節の替え歌はオリザさんの作だって。) 231105 帝劇開場100周年記念公演 ニューヨークに行きたい!! @ 帝国劇場 音楽・Udo Juergens、演出・山田和也、出演・瀬奈じゅん、橋本さとし、泉見洋平、浅丘ルリ子、村井国夫、戸井勝海、阿部 裕、武岡淳一、(子役) 石川新太 (浅丘さんのしみじみとしたセリフに感動。泉見さん、女子の身振りをよくモノにして宮崎あおいさんみたいにかわいかった。村井さんのダンディぶり。帝劇の女性アンサンブルはいつもながらきれい、水兵さん姿に目が釘付け。) 231102 【美×劇】 ―滅びゆくものに託した美意識― II イロアセル @ 新国立劇場 作・倉持 裕、演出・鵜山仁、出演・藤井隆、小嶋尚樹、島田歌穂、剣 幸、加藤貴子、高尾祥子 (劇題に反してカラフルな舞台。村人が発話すると色文字の浮遊にかえるハイテク (?) や主人公の監禁状況など、安部公房ふう。起承転結の 「起承」 までしかない芝居だった。優れた俳優陣と演出家がプアな脚本に振り回された感じ。) 231031 イタロ・カルヴィーノ 『不在の騎士』 より Theatre Moments Vol. 18 空っぽの騎士 @ 日暮里 d-倉庫 演出: 佐川大輔、出演: 中原くれあ、夢輝のあ、谷原将宗、三石美咲、大島大次郎 (物語るという行為そのものへのオマージュではないかと思えた。予想外に複雑な入れ子のような筋立ての遍歴劇は、「キャンディード」 に似ている。狂言回しの尼を演じる中原くれあさんの軽やかな気迫がひっぱる。今回の小道具は、本。本が鎧となり楯となり仮面となり、大きなフェルトペンが剣となり舞台そのものを1冊の絵本へと変える。) 231029 音楽劇 詩人の恋 @ 下北沢・本多劇場 加藤健一、畠中 洋。 Jon Marans 作、小田島恒志 訳、久世龍之介 演出 (平成8年ニューヨーク初演の劇の原題は Old Wicked Songs だ。2人劇。音楽家の2人のユダヤ人としてのそれぞれの過去が炙り出されてゆく。畠中さんがややオーバーアクションだった。) 231023 ドラマリーディング 太宰治の 「清貧譚」 「走れメロス」 @ シアター1010 稽古場 指導・成井 豊 (去年はぼくも杜子春の仙人などやりましたが、今年は客として。) 231022 百鬼夜行 ~約束の行方~ @ 杉並公会堂 小ホール (杉並区上荻一丁目) 作・演出・劇団主宰: 二宮瑞絵 出演: 大塚明夫、折笠誠典、嶋沢秀展、小山玲奈、段本正太、大桑笑生 (10月1日のぼくのイベントのドラマリーディングに参加してくれた屋敷真優子さんも出演。現在と過去を冥界がつなぐ、やや濃厚な劇。) 231016 ボーイング・ボーイング @ 劇団邪馬台国 稽古場 (品川区東大井一丁目) 原作: Marc Camoletti 出演: 大関雄一、鈴木靖幸、金子 梢、浜中 悠(はるか) (去年のシアター1010ドラマリーディングで一緒だった浜中さんが出演ということで観劇。) 231010 赤色(せきしょく)エレジー @ 下北沢 ザ・スズナリ 原作: 林 静一、脚本・演出: 天野天街(てんがい)、出演: 緒川たまき、寺十 吾(じつなし・さとる)、あがた森魚 (緒川たまきさんを観に来た。全瞬間が絵になる人だ。優美な声。よくぞ演劇を志願してくださったと、いつも思う。 お芝居のほうも、不条理と早変りが明るく展開して楽しめました。) 231009 あだちサークルフェア2011 ポエムとマイムのパフォーマンス @ 足立区生涯学習センター4階講堂 (ぼくのいる劇団 「ドラマランド七味とんがらし」 による渾身の余興。ちょっと不発。フラダンス公演に挟まった30分で全てを終えよという出し物だったからね。) 231008 サイド・ショウ @ シアター1010 作曲: Henry Krieger 貴城けい、樹里咲穂、大澄賢也、吉田朋弘、吉原光夫、下村尊則 (全篇音楽、セリフもほとんど歌い。シャム双生児のヴァイオレットとデイジーがショウビジネスを明るくせつなく駆け上がる。日本では発想しにくいストーリーだ。) 231006 ポストオペラ的な現代演劇 女たちの合唱 @ シアターX(カイ) 作・演出: Marta Gornicka 字幕・アフタートーク通訳: 平岩理恵 (Zbigniew Raszewski Theatre Institute の面々による25名の女性たちのメロディーなきコーラス。変化に富み、脳のさまざまな部分が刺激を受けた。観てよかった。アフタートークの参加者も多かった。こんなにいいと分かっていたら、打ち上げ会のスポンサーを買って出たところだが、一行の滞日は短く最終公演翌朝の便で帰国という。) 230928 演劇的ダンスシアター ジキルとハイド @ シアターX(カイ) 作・演出: Klaudiusz Slusarczyk 出演: Krystyna Fiszer, Marta Jalowska, Ewa Solonia (ポーランド・ワルシャワの couscouskuskus 来日公演。言語の比重の高い出し物なのに字幕がなく、前半は不発。後半は「ダフネ」の変容を脳裡に描きつつ観た。) 230923 朱雀家(すざくけ)の滅亡 @ 新国立劇場小劇場 三島由紀夫 作 國村 隼(じゅん)、香寿たつき、柴本 幸(ゆき) (三島由紀夫戯曲全集では全46頁の作品。5人で演じられる、みごとなロジックと転換の世界。) 230912 東宝・東京セレソンデラックス わらいのまち @ シアタークリエ 田畑智子、金子さやか、渋谷飛鳥、 宅間孝行、片桐 仁(じん)、岡田義徳、 柴田理恵 (わたし、田畑智子さんのファンですので、彼女を観にいったわけですが、登場する15人の役者さん全員のキャラが立ってて、ぜったいおすすめのコメディ。「わらいのまち」というのはね、「お笑いイベントで町おこしをしよう」という田舎町のイベント前日のどたばた勘違い劇なんです。ちなみに、相手の顔や頭をほんとにスリッパでバシバシ叩いてましたね。さすがにコブシでなぐるときは空振りしてたけど。あと、本気のアドリブが生む味もすごかったが、もちろんそれは緻密に作られた脚本がすべてを支えているから。金子さやかさんの代議士役、とてもかわいかった。) 230910 THEATRE MOMENTS Vol. 17 雪のひとひら @ 浅草橋・アドリブ小劇場 構成・演出:佐川大輔 出演: 佐川大輔、中原くれあ、矢ヶ部妙子、小暮智美、尾身美詞 (雪の結晶を、水のいのちを、役者が演じる。軽やかに、ほがらかに。演劇の可能性の頂点。) 230907 キネマの天地 @ 紀伊国屋サザンシアター 木場勝己、麻実れい、三田和代、秋山菜津子、大和田美帆、浅野和之、古河耕史 作・井上ひさし、演出・栗山民也 (井上ひさし戯曲には完全に脱帽した。ことばの神様が、真を紡がせる。 (井上ひさしさんが理屈の世界で信仰した 「日本国憲法」 という偽りものに、ことばの神様はそっぽを向いた。だから井上さんは憲法を戯曲で語ることができず、解説本で場外乱闘するしかなかったのである。) キネマの天地、ほんとに観てよかった。鮮明に色が異なり、張り合いつくす女優4人が見どころだけど、ぼくにとっての主演者は木場勝己さんだ。刑事役を演じる役者として、そしてそのほかにチョイ役ふうに2役をこなす、その化けぶりもみごと。 演劇の魅力をとことん見せてくれるこの戯曲に、あらためて脱帽する。) 230905 ビデオで 帝国劇場100年 名作あの舞台 墨東綺譚 (墨は、さんずい付き) @ 帝国劇場・平成5年12月公演/NHK 「劇場への招待」 230823 再放送 浅丘ルリ子、藤間 紫、田中 健、加賀まりこ、宮崎淑子(よしこ)、仲谷(なかや)昇 (浅丘さんの、お雪と千代美の2役がみごと。名前でのみ知っていた藤間 紫さんの卓越した藝の気にも触れることができた。藤間さんは本作で菊田一夫賞・第1回読売演劇大賞を受賞。) 230901 校長失格 @ 吉祥寺シアター 渡辺哲(てつ)ひとり芝居 作・演出: 水谷龍二 (新妻聖子さんのに次いで、2作目のひとり舞台観劇。教育現場のファクトを入れることで芝居がリアルになり、引き締まった。) 230829 ビデオで 帝国劇場100年 名作あの舞台 唐人お吉 @ 帝国劇場・平成6年10月公演/NHK 「劇場への招待」 230824 再放送 佐久間良子、草笛光子、林与一、伊藤孝雄、安南 潤 (=安奈 淳) (佐久間良子さんの舞台が、迫真というより、真そのもので、まことにみごと。テレビ放映ながら、記載します。) 230817 父と暮せば @ 紀伊国屋サザンシアター 辻 萬長(つじ・かずなが)、栗田桃子 (笹本玲奈さんが絶賛していた二人芝居。毎年観たいと思った。ロビーで、脚本の和露対訳本と 「こまつ座の音楽」 CD を購入。) 230804 帝劇開場100周年記念公演 三 銃 士 @ 帝国劇場 井上芳雄、山口祐一郎、瀬奈じゅん、和音美桜(かずね・みおう)、橋本さとし、石井一孝、岸 祐二、坂元健児、シルビア・クラブ、吉野圭吾、今 拓哉 (2度目の「三銃士」は、舞台からの波動を受けるぼくのほうもしっかり開発されていて、第1幕のアスト (橋本さとしさん) の 「クリスタルの天使」 で電撃。ミレティとアトスの別れの場面などは、連続放電状態だ。) コンサート: 231123 Rena's Tea Party @ アリス アクアガーデン (港区港南二丁目) (笹本玲奈さんのファンクラブのイベント。歌ってくれたのは、「プライド」 から“Wind Beneath My Wings”、「日本人のへそ」 から 「思う男はお前様(めさま)ひとり」、「レ・ミゼ」 から 「オン・マイ・オウン」、そして “White Christmas”。今年は後半が参加者ひとりひとりとのツーショット撮影で、イベント本篇は1時間と短すぎたのが惜しまれます。吉敷麻里亜さんとともに絵を手渡しできたのが しあわせでした。) 231113 柏交響楽団第56回定期演奏会 @ 柏市民文化会館 大ホール 指揮・野口芳久 (わたしが応援している日本画家の吉敷麻里亜さんが第2バイオリンを務めているので、拝聴しました。曲目は、リスト 「交響詩 “前奏曲”」、シューベルト 「交響曲第7番ロ短調 “未完成”」、ベートーヴェン 「交響曲第7番イ長調」。) 観 映: 231227 Les Herbe folles (風にそよぐ草。原題: 生い茂る草) @ 岩波ホール 監督: Alain Resnais. 出演: Sabine Azema, Andre Dussolier (10年前のすてきな映画 「アメリ」 を思い出した。人間の内面の瞬間的思いを妄想めいた映像で示す手法だから、見かけは奇妙でも現実感がこもっている。初老のふたりが出会う赤い光に包まれたカフェのセットがいい。) 231027 Mine Vaganti (あしたのパスタはアルデンテ。原題: 浮遊機雷) @ シネスイッチ銀座2 Riccardo Scamarcio, Nicole Grimaudo (「他人の望む人生ばかり生きようとしなくたっていいんだよ」 というメッセージがいい。助演女優の Nicole Grimaudo さんが、女の顔をいくつも見せてくれる。若いころの大竹しのぶさんをさらに美人にしたような見かけですが、雰囲気としては宮崎あおいさん・篠原涼子さんの感じ。邦題の付け方、評価します。) 231026 Rise of the Planet of the Apes (猿の惑星: 創世記) @ TOHO シネマズ日劇 James Franco, Freida Pinto, Andy Serkis (想像していたより怖い映画でした。最近のハリウッド映画にしては、中国人が出てきませんね。うつくしいインド女優のフリーダ・ピントーさんは出てるけど。人類文明崩壊と人・猿逆転の原因設定がうまい。) 230810 Si puo fare (人生、ここにあり) @ シネスイッチ銀座1 Giulio Manfredonia 監督、Fabio Bonifacci 原作、Claudio Bisio 主演 (智能要補助者 (=知的障碍者) を薬漬けにするのでなく、長所を生かして社会で仕事をさせようという、現実の話に基づくドラマ。理想を牽引する Nello を演じる Claudio Biso さんが、いい渋さ。悲劇・挫折を乗り越えるところも現実感あり。要補助者の個性をみごとに演じ分けた役者さんたちに乾杯! 平成20年作品。) 読 書: <平成210522 以前に購入の積ん読(つんどく)本、ようやく読了> 230806 「原 発」 革 命 (文春新書、平成13年刊) 古川和男 著 (この本は積ん読ではなく立派な再読。10年前にも線を引きながら読んでいるが、あらためて正論との思いを強くした。福島1号原発の悲劇を踏み台にして、固体ウラン燃料を燃やす軽水炉からトリウム熔融塩を燃料とする炉型へと20年かけて転換しなければならない。) <平成230601 以降に購入・受領/読了> 231222 A Bigger Message - Conversations with David Hockney (Thames & Hudson、平成23年刊) Martin Gayford 著 (ゲッティ美術館の現代美術展で David Hockney の作品が気にいっていたところ、ショップに同氏の対談+作品写真を収めた本があり購入。) 231222 The J. Paul Getty Museum - Handbook of the Collections (ゲッティ美術館、平成19年刊) Youngme Moon 著 (収蔵品図録。次の出張でも再訪できるよう、鞄に詰めていくつもり。) 231217 The Great Wall of Los Angeles - Walking Tour Guide (SPARC, the Social and Public Art Resource Center、平成19?年刊) (ロサンゼルスのゲッフェン現代美術館で Judith F. Baca の描いた壁画原画が10枚ほど展示されていて興味をもち、同館ショップで購入。) 231209 図解 ひとめでわかるリスクマネジメント (東洋経済新報社、平成21年刊) 仁木一彦 著 231206 Different: Escaping the Competitive Herd Succeeding in a World Where Conformity Reigns but Exceptions Rule (Crown Business、平成22年刊) Youngme Moon 著 (社内研修の社外講師に薦められたので、読んでみることに。期待感あり。) 231206 図解 ひとめでわかる内部統制 第2版 (東洋経済新報社、平成20年刊) 仁木一彦 著 (急遽、内部統制の関連で米国出張することになりまして、にわか勉強。) 231206 図解 一番はじめに読む内部監査の本 第2版 (東洋経済新報社、平成22年刊) 野坂晃史(こうじ)・仁木一彦・三好直樹 著 (今頃…と言われそうですが。ホント、本業関連の本を読んでないですね、ぼくは…。) 231127/240515 ライロニア国物語 大人も子どもも楽しめる13のおとぎ話 (国書刊行会、平成7年刊) Leszek Kolakowski 著、沼野充義・芝田文乃(あやの)訳 (アニメと演劇が上演されたシアターX(カイ)で購入。原著は昭和38年に社会主義ワルシャワで出版された。社会主義を風刺した寓話だと端的にわかるが、筆致はより普遍的なところに向いていて、だから今でも人間性をえぐった作品として読める。) 231121 Gens de Seoul (Les Solitaires Intempestifs、平成12年刊) 平田オリザ 著、Rose-Marie Makino-Fayolle 訳 (戯曲 『ソウル市民』 の仏訳。吉祥寺シアターで購入。平田オリザさんのご署名もいただいた。「ソウル市民」 「ソウル市民1919」 の上演台本も買った。) 231119 新満洲國讀本 (實業之日本社、昭和7年刊) 陸軍中将荒木貞夫 鑑修 (神保町の山本書店で5,000円で購入。満洲事変の翌年の出版である。当時の制度や日本側の視点でみた状況を知るのに便利。北海道帝国大学付属図書館の蔵書だったものが巡りめぐって目の前に。) 231119 中国古典新書続編(27) 明夷待訪録 (明徳出版社、平成16年刊) 濱 久雄 編・訳注 (17世紀の学者・黄宗羲のことが Chinese liberal として NYT 掲載の評論に紹介されていたので、その著作を読んでみることにした。) 231110 拉丁語漢語簡明詞典 Dictionarium parvum Latino-Sinicum (北京・世界図書出版公司、平成23年刊) Leopold Leeb 編著 (文字が見やすかったので東方書店で購入。) 231110 当我men 聊起日本時 80後中日混血眼中的日本 (北京・京華出版社、平成23年刊) 房 遠 著 (中国語書きの本。内山書店で購入。) 231110/241202 中国的邏輯 The Logic of China 一位日本青年所看到的中国 (雲南人民出版社、平成23年刊) 加藤嘉一 著 (案外まともな本だった。南京の展示館への無批判ぶりに加藤氏の限界があるが、中国人の思考パターンとして “可否” でなく “能否” を考える、という指摘は秀逸。) 231110 中國,我誤解 ni 了 ma 中国、私があなたを誤解しましたか (中華書局 (香港)、平成23年刊) 加藤嘉一 著 (中国語書きの本。内山書店で購入。) 231110 愛国賊 知らぬ間にお国を売っていくひとたち (台北・大塊文化出版、平成23年刊) 加藤嘉一 著 (中国語書きの本。内山書店で購入。) 231025 古←→今(むかしといま) 比べてわかるニッポン美術入門 (平凡社、平成22年刊) 和田京子 編著 (横浜美術館のショップで購入。最高の美術の授業を受けるような興奮がありそう。) 231022 Kiya Kiya: Sketch Collection (ナナロク社、平成23年刊) 近藤聡乃(あきの)著 (ミヅマアートギャラリーの個展で購入。彼女の繊細なドローイングは、前から欲しかった。彼女のサインと自筆イラスト入りの1冊。ぼくの宝物だ。) 231020/1122 What I Wish I Knew When I Was 20: A Crash Course on Making Your Place in the World (HarperOne、平成21年刊) Tina Seelig 著 (「やってみなはれ」 の元気な本。参考資料として YouTube アドレスが多数あるのが新機軸。) 231020 成熟ニッポン、もう経済成長はいらない (朝日新書、平成23年刊) 橘木俊詔(たちばなき・としあき)、浜 矩子(はま・のりこ)著 (題と帯を見ただけでヒドい本だと思い、批判の線を引き引き読もうと買ったが、数ページ読んだだけで想像以上のヒドさ。現場をまったく知らないド素人ふたりの雑談本。) 231020/22 ねじれの国、日本 (新潮新書、平成23年刊) 堀井憲一郎 著 (ふらふらしてると見せて芯が通っているあたり、ねじれの国の真骨頂なのか。) 231020/26 日本経済の奇妙な常識 (講談社現代新書、平成23年刊) 吉本佳生(よしお)著 (名著。賃金下落の問題や、小幅な消費税引上げが中小企業の経営を圧迫する可能性など、脳を揺さぶる論点提起だ。) 231018 銀座の画廊巡り ― 街づくりと美術教育 (新評論、平成23年刊) 野呂洋子 著 (柳画廊で購入。著者署名を所望したら、和服姿の野呂洋子さんが出てきてくださり、ひとしきり歓談。) 231018 島村信之画集 (求龍堂、平成23年刊) (柳画廊で購入。1作1作にこれほど惹きこまれる画集ははじめてだ。) 231014 ビジネスプロフェッショナルの教科書 52のキーワードで学ぶ MBAスキル (日経BPムック、平成23年刊) (いかにも読みやすそうな、さわり本というか、入口本。) 231014 放射線のひみつ (朝日出版社、平成23年刊) 中川恵一 著 (権威ある著者の、わかりやすく かつ健全な本。学校や自治体で生徒・住民に配ってほしい。) 231014 松村光秀作品集 「姿」 (光琳社出版、平成10年刊) (Gallery 枝香庵での松村光秀自選展にて購入。妖しい情念のあたたかさ。) 231011 多毛留(たける) (偕成社、昭和51年刊) 米倉斉加年(まさかね) 文・絵 (この本のことは前から気になっていた。銀座モダンアートでの米倉斉加年展で購入。) 231010 朝日新聞 重要紙面の75年 明治12年~昭和29年 (朝日新聞社、昭和29年刊) 増田悦佐(えつすけ)著 (松山の実家にこの本があって、小学生の頃よくめくっていた。ぼくの日本史の原点のようなもの。下北沢の古本屋の店先で見つけた。) 231010 支那山水随縁 (文友堂書店、昭和15年刊) 橋本関雪 著 (中国の風物を愛し、何十度と中国の地を踏んだという著者の画文集。) 231010 現代エロス詩集 (秋津書店、昭和46年刊) 嶋岡 晨(しん) 編著 (エロスであって、エロにあらず。) 231010 別冊 1億人の昭和史 日本植民地史1 朝鮮 (毎日新聞社、昭和53年刊) (写真満載で、史料価値を感じた。) 231007 「モダン・アート,アメリカン」 図録 (国立新美術館、平成23年刊) 231002/06 日本と世界を揺り動かす物凄いこと (マガジンハウス、平成23年刊) 増田悦佐(えつすけ)著 (日本の強みを分かりやすく分析。「キロワット」と「キロワット時」を混同しているのが惜しまれる。) 230915/1008 いま、日本が立ち上がるチャンス! (ワック、平成23年刊) 日下公人(くさか・きみんど)著 (日下節炸裂。おんぶにだっこの発想を排して、現場力を尊重せよと説く。) 230910/15 銀座の画廊経営 (ファーストプレス、平成20年刊) 野呂洋子 著 (美楽舎の9月例会が柳画廊であり、野呂洋子副社長の講演だった。) 230907/10 ラッキー博士の日本への贈り物 放射能を怖がるな! (日新報道、平成23年刊) T.D. ラッキー 著、茂木弘道 訳・解説 (早く買おうと思っていた。ようやく紀伊国屋書店新宿南店でゲット。) 230902 世界屠畜紀行 (角川文庫、平成23年刊。原著 平成19年刊) 内澤旬子 著 (観光案内書にもテレビ番組にもない人間の営みの基本だ。) 230902/04 中国嫁日記 (エンターブレイン、平成23年刊) 井上純一 著 (中国人もののニューウェーブですね。はちゃめちゃで、愛らしい。純一・月ちゃん夫婦を応援します。) 230831 The J Curve: A New Way to Understand Why Nations Rise and Fall (Simon & Schuster Paperbacks、平成19年刊) Ian Bremmer 著 (経済成長についての本かと思ったら、専制的後進国がたどる道についての考察だった。) 230825 われ日本海の橋とならん 内から見た中国、外から見た日本 ― そして世界 (ダイヤモンド社、平成23年刊) 加藤嘉一 著 (批評のために渋々買った。そもそも中国は日本海に面してない。書名からして面妖。) 230825 中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか (ディスカヴァー携書、平成23年刊) 加藤嘉一 著 (批評のために渋々買った。「嫌いであるフリをさせられてるだけ」 ってのが常識だろ。) 2308--/0901 NHKカルチャーラジオ・文学の世界 中国古典のスターたち (NHK 出版、平成23年刊) 加藤 徹 著 (「杜子春」 と 「杜子春伝」 を扱っていて、やられた! と思った。出色のレクチャー。成井 豊 先生やイベント共演者に送ることにした。) 230817 Zhizn' s ottsom ロシア語対訳 「父と暮せば」 (こまつ座、平成20年刊) 井上ひさし 著、米原万里 露訳 (「父と暮せば」 公演の紀伊国屋サザンシアターのロビーで購入。ほかに英和・独和・伊和・漢和版もあるが、最近ロシア語づいていて露和版を。) 230817 プリーモ伊和辞典 (白水社、平成23年刊) (愛すべき辞書。プチ・ロワイヤル仏和並みに文字が見やすければ、もっとよかったのに。) 230816 デイリー 日露英・露日英辞典 (三省堂、平成20年刊) (ロシア語の単語力をアップしようと思って。字が見やすくて、いい。) 230816/21 原発安全革命 (文春新書、平成23年刊) 古川和男 著 (『「原発」 革命』 の増補版。配信コラムで紹介しようと思って。) 230812 上戸 彩 20*25 (角川マーケティング、平成23年刊) 赤木 攻(おさむ) 監修 (前半はすてきな韓国旅行アルバムになっています。後半は連載エッセー転載。) 230812 雑学猥学 (新門出版社、昭和53年刊) 西沢 爽(そう)著 (清澄白河付近のアート専門古本屋で購入。芥川也寸志さんが 「物凄い本!!」 と。たしかに…。) 230807 タイ検定 ASEAN検定シリーズ タイ検定公式テキスト (めこん、平成22年刊) 赤木 攻(おさむ) 監修 (観光書から一線を劃しつつ、分かりやすい編集。) 230803 藤田嗣治 本のしごと (集英社新書ヴィジュアル版、平成23年刊) 林 洋子(ようこ) 著 (尊敬する藤田嗣治が、書籍・雑誌のためにも好い仕事を残し、それを誇りにしていた。わくわくさせられる。) <図書館から借りて読了> 231211 黒船前夜 ― ロシア・アイヌ・日本の三国志 (洋泉社、平成22年刊) 渡辺京二 著 (思い至らずにいた北方の地のドラマ。善玉・悪玉ではなく、生身のひとが動く歴史を読ませてもらった。) 231207 「死体」 が語る中国文化 (新潮選書、平成20年刊) 樋泉克夫(ひいずみ・かつお)著 (漢人の風習や思い込みについて淡々と記述してある。) 231204 大停滞 (The Great Stagnation) (NTT出版、平成23年刊) Tyler Cowen 著、池村千秋 訳 (1970年代以降、経済成長・雇用拡大を促す技術革新がなくなった。インターネット技術で利便は劇的に高まったが、GDP 引上げに結びつくわけではない。なのに、ムリをして GDP を高度成長させようとすると、バブルになるわけだ。納得性の高い好著。) 231121 アンダー・ザ・ドーム (Under the Dome) 下 (文藝春秋、平成23年刊) Stephen King 著、白石 朗(ろう)訳 (下巻は2段組、本文667ページ。予想を裏切る絶望的状況から最終章で急展開し、それまでの伏線がつながる。訳者あとがきによれば、ドリームワークスがテレビドラマ化を進めているらしい。) 231113 ハチはなぜ大量死したのか (文藝春秋、平成21年刊) Rowan Jacobsen 著、中里京子 訳 (原題 Fruitless Fall: The Collapse of the Honey Bee and the Coming Agricultural Crisis. 米国でミツバチが消える現象が報道されて後、気になっていたテーマ。推理小説のように読ませる科学啓蒙書。効率・単一を追求するとき、自然はネを上げ崩壊する。自然は多様でかつ複雑なサイクルで均衡している。) 231106 ネザーランド (Netherland) (早川書房、平成23年刊) Joseph O'Neill 著、古屋美登里 訳 (しっとりとした実感、かわいた関係。循環しつつ何度も読み返したくなる。) 231027 恐竜はなぜ鳥に進化したのか 絶滅も進化も酸素濃度が決めた (文藝春秋、平成20年刊) Peter D. Ward 著、垂水雄二 訳 (原題 Out of Thin Air: Dinosaurs, Birds and Earth's Ancient Atmosphere. 地球の大気の組成が億年単位でかくも変動していたとは! その時々の酸素濃度に適応する生物が支配的となったという仮説は説得力がある。) 231028 ダンゴムシに心はあるのか (PHP サイエンス・ワールド新書、平成23年刊) 森山 徹 著 (想定外の事象にさらされたとき、通常は抑圧されていた行動パターンが全開しすこしでもラクができるような行動に出るのが、心があるように見えるものらしい。たしかに想定外にさらされると、ぼくも自分が 「本能で行動しはじめてる」 と感じるな。) 231016 アンダー・ザ・ドーム (Under the Dome) 上 (文藝春秋、平成23年刊) Stephen King 著、白石 朗(ろう)訳 (物理的閉鎖空間の人間の異態。悪辣と希望。SFの仕立て部分に頼らず、<人間> がよく描けている。章立てもリズミカル。2段組、本文674ページが土曜一日一気に読めた。ヒーローのバービーが不当逮捕され、子どもたちがガイガーカウンターで秘密に近づきはじめるところで上巻終了。) 231010 世界の運命 激動の現代を読む (中公新書、平成23年刊) Paul Kennedy 著、山口瑞彦 訳 (中東の将来を 「人口」 という切り口で分析した2篇を読み、中東の将来になおさら空恐ろしいものを感じた。) 231007 サムスン栄えて不幸になる韓国経済 (青春出版社、平成23年刊) 三橋貴明 著 (経済学の原理に都度立ち返りつつ議論が進むので上滑りしていない。この本で大学のゼミ演習を指導してみたいね。) 230928 食べ物の声を聴け! (岩波書店、平成23年刊) 魚柄仁之助(うおつか・じんのすけ)著 (食の基本を再認識させられた。いわゆるB級グルメは、微量成分にとぼしい、人工の味エキスの旨みなんだね。) 230921 福島原発事故はなぜ起きたか (藤原書店、平成23年刊) 井野博満・後藤政志・瀬川嘉之 著 (原発廃止派の主張をまとめた本。講演録のためか、嘲笑的な口吻が残留。こういう論者と対決していかなきゃいけないわけだね、ぼくは。) 230918 ダールグレン (Dhalgren) 第2巻 (国書刊行会、平成23年刊) Samuel R. Delany 著、大久保 譲 訳 (詩人キッドとレイニャ、デニーのセックスがさらにほとばしる。ウィリアム・ダールグレンは結局、素性を明らかにしない。キッドがフルネームを覚えている数少ない人なのだが。下巻は、本篇2段組503ページ。) 230904 プーさんの鼻 (文藝春秋、平成17年刊) 俵 万智 著 (2歳の子を得、別れもあった俵さんだ。≪さよならの意味を知らないみどりごが幸せ分かつように手を振る≫) 230821 ダールグレン (Dhalgren) 第1巻 (国書刊行会、平成23年刊) Samuel R. Delany 著、大久保 譲 訳 (廃墟の迷宮のなかのさまざまな生きざまが鮮烈にイメージされる。かりにぼくが10代から20代にこの本を読んだら、小説家をめざしたかもしれない。2段組480ページの第1巻を読み終えても、ダールグレンという書名は謎のままだ。) CD: <平成230801 以降に購入> 231210 Richard O'Brien's Rocky Horror Show/Japanese Cast Recording (PARCO、平成23年) (神奈川藝術劇場で購入。) 231105 Ich war noch niemals in New York (Sony Music Austria、平成22年) (「ニューヨークに行きたい!!」 の原作ドイツ語版。ウィーン版です。帝劇公演で購入。) 230817 こまつ座の音楽 (キングレコード、平成21年) (宇野誠一郎氏の、とても親しめる舞台音楽。) DVD: <平成210522 以前に購入のDVD、ようやく視聴> <平成230308 以降に購入/視聴> 231207 Les Miserables (Sony Pictures Entertainment (Japan)、作品は平成10年作) 出演 Lian Neeson, Geoffrey Rush, Uma Thurman, Claire Danes (ミュージカルではなくて、Columbia Pictures 制作の劇映画。) 230522 Sedmikrasky (ひなぎく) (チェスキー・ケー+ダゲレオ出版、昭和41年作) Vera Chytilova 監督 (ぼくの52歳の誕生日に東京都写真美術館のショップで購入。どうも、はちゃめちゃ女の子のチェコ語映画らしいです。目くるめく感じですね。) |